感情的な判断から抜け出せるようになるコツ

ある人が森の中の道をジープで走っていました。

その途中、彼はジープの窓から見たのです。
1匹のニシキヘビが必死に鹿を締め付けている場面を。
鹿は痛みで叫び声を上げていました。
その人はとてもかわいそうに思いました。

彼はジープを止めて降り、近くの木から細長い枝を折って、ニシキヘビを叩きました。
自分の身を守ろうとするニシキヘビは鹿を締め付ける力を緩めました。

鹿は逃げ出し、助かったことに感謝しながら跳ねていきました。

男は「鹿を助けた」と満足して、その場を去りました。

何日か後、その男が再び同じ道を通ると、そこにニシキヘビが死んで横たわっていました。
餓死していたのです。

問題なのは、多くの人が自分の感情のフィルターに引っかかるものしか問題と感じません。

助けを求める無垢な顔をした鹿は、人の感情を揺さぶり、かわいそうに思わせます。
でも、大きくて堂々としたニシキヘビの姿は、「この生き物にも生きるための事情がある」とは思わせません。

こういったことは、日常でもよくあります。

たとえば、
「貧しい露店商から買いましょう、ショッピングモールではなく」といったミームがシェアされます。
でもそれによってモールが赤字になり、閉店したり、そこで働く人が職を失うことには気づかないのです。

ロックダウン中に歩いて帰る移民労働者や、日雇い労働者が職を失う話には同情が集まります。
でも、裕福な建設会社の社長が「経営が厳しくてローンや社員の給料の支払いに困った」と言うと、嘲笑の対象になります。

人は感情で判断しがちです。
そしてその感情は、自分の生活スタイルによって形作られたものです。
論理的に考えたり、相手の立場になって物事を捉えようとはしません。

相手の立場に立つというのは、「同意する」こととは違います。
たとえ意見が違っていても、「ああ、この人にはこう見えているんだな」と想像して尊重する姿勢が、より成熟した対話や判断につながるのです。

相手の立場にたってとありますが、なかなか難しく思えますよね。

人はどうしても感情で先に判断してしまいがちです。なので、”事実”と“感情”を分けて考える練習をすると良いようです。

例えば「この人はわがままだ」「怠けてる」
→ 実はその人の背景に、うつ病やトラウマ、家庭問題があったりする。

一歩立ち止まって、「この人がこういう行動をとる“理由”は何か?」と問い直してみると、感情的な判断から抜け出せるようになります。

”事実”と“感情”を分けて考える練習って必要かもしれませんね。

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「感情的な判断から抜け出せるようになるコツ」への9件のフィードバック

  1. 事実と感情を分ける練習
    う~~ん、わかっちゃいるけど なかなか難しいですね~~

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  2. おはようございます。
    普段はあまり深く考えないで行動しますが、現実的には、なかなか難しい問題ですね。。。ポチ☆彡

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  3. おはようございます。めっちゃ難しくて深い話だと思います。私の場合、自分に近い人の味方をします。遠い人のことまで考える余裕はありません~

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