パンツ姿禁止令のあったフランスでの出来事

みなさんはマレーネ・ディートリッヒという女優で歌手の方がいらっしゃったのはご存じですか?

ハリウッド黄金期を代表する女優のひとりであり、「リリー・マルレーン」などの歌で知られ国際的に人気を集めた歌手としても有名な方です。

そんな彼女・マレーネ・ディートリッヒは1933年客船SSエウロパ号でパリへ向かっていました。その船旅の途中、有名女優である彼女は白いパンツスーツを着ていました。

パリ警視総監がその話を耳にすると、「もしパンツ姿でパリに来れば逮捕する」と言い放ちました。冗談ではありませんでした。というのも、1800年11月17日以来、フランスには「女性は男性のような服装をしてはならない、特にズボンを履いてはならない」という法律が存在していたのです。

1900年代初頭には、自転車や馬に乗るときに限って女性のパンツ着用が許されていましたが、その古い法律が正式に廃止されたのは2013年1月31日、女性の権利担当大臣ナジャト・ヴァロー=ベルカセムによるものでした。

それでもディートリッヒは一歩も引きませんでした。シェルブールに到着した後、彼女はツイードのスーツにネクタイ、男性用のコートにサングラスという姿でパリへ向かいました。サン=ラザール駅で列車を降りたとき、警官に腕を取られながらも、落ち着いた様子で歩き去ったのです。

そして――彼女は逮捕されませんでした。

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なぜ彼女は逮捕されなかったのか?というとこの法律は存在していたが、事実上「死文化」していたということです。

そして、ディートリッヒは当時すでに世界的に有名な映画女優であり、スターでした。もし本当に逮捕してしまえば、フランス警察や政府が国際的な批判や嘲笑を浴びるリスクがあったのです。

それにしてもそんな法律のあったフランスへ行くにも堂々と男性用のコートにパンツスーツといういでたちで姿を現したマレーネ・ディートリッヒも立派でしたよね♪

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「パンツ姿禁止令のあったフランスでの出来事」への9件のフィードバック

  1. そんな法律があったのね
    法律ではないけど いや 法律があったのかな? 昔 中国に行ったとき やたら現地の人に見られました、、凝視という感じで
    私たちはスカートをはいていて、、、現地の方たちは 人民服の時代でした^^

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  2. そう言う時代が有ったんですね~なんて言うけど
    日本だってそう遠くない昔は
    女のくせになんて普通に言われてましたよね。

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  3. こんにちは。

    欧州は、つい最近まで結構、封建的なところだった気がします。
    特に女性への上から目線は、日本以上のような。

    この方があの有名な女優さんですね。
    ちゃんと見たのは初めてかもしれません。

    ぽちっ

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