優しさの連鎖・アンドリュー・ワイエス展

昨日はアメリカの具象画家を代表する「アンドリュー・ワイエス展」に行ってきました。

彼は同時代の前衛画家とは距離を置き、生涯にわたり身近で過ごした世界を描き続けた画家です。

ブッシュ前大統領から芸術勲章を授与されており日本でも人気の画家のひとりです。

水彩画が多いのですが、独特の技法でこれが水彩?と思うほど力強いタッチの絵画がとても印象的でした。

7月5日まで東京都美術館で開催しているのでお近くの方は行ってみてくださいね。

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ある女性が、レストランで昼食をとっていました。
ふと窓の外を見ると、父親と幼い娘が、店の中の料理をじっと見つめています。

その視線に気づいた女性は、そっと手招きをして二人を店の中へ招き入れました。
そして「好きなものを選んでいいよ」と声をかけます。

少女は少し恥ずかしそうに、女性の皿を見つめていました。
その様子を見た女性は、父と娘のために料理を二つ注文します。

やがて運ばれてきた料理を、二人は本当に嬉しそうに食べ始めました。
その目には、言葉にしきれない感謝があふれていました。

食事を終えると、親子は何度もお礼を伝え、店を後にしました。

しばらくして、女性も食事を終え、会計をしようと席を立ちます。
ところが渡された伝票には、金額が書かれていません。

代わりに、店主からの一言が添えられていました。

「私たちには、“人間らしさ”の値段を計算できる電卓はありません」

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この話に心を動かされるのは、
女性の優しさだけではありません。

それを見ていた店主もまた、同じように心を動かし、行動したこと。
優しさが、別の優しさを生んだことに、私たちは深く惹かれるのだと思います。

優しさは、減るものではなく、広がっていくもの。
誰かに差し出した思いやりは、思いがけない形で巡っていきます。

そしてその価値は、決してお金では測れません。

私自身も、忘れられない小さな出来事があります。

学生の頃、電車通学をしていたときのことです。
友人と一緒に乗っていたのですが、小銭を持っていないことに気づき、
「10円ない?」と聞いたものの、「持ってないわよ」と返ってきました。

そのやり取りを聞いていたのでしょう。
すぐそばにいた方が、何も言わずに、そっと小銭を差し出してくれたのです。

子どもが困っているのを見て、手を差し伸べてくださったのだと思います。

驚きと同時に、とてもありがたい気持ちでいっぱいになりました。
お礼を言おうとしたその時、
その方はすぐに電車を降りてしまい、言葉を伝えることができませんでした。

私は心の中で、何度も「ありがとうございます」とつぶやきました。

あの時のあたたかさは、今でも心に残っています。
だからこそ、これからは自分が、
誰かにその優しさを手渡していけたらと思うのです。

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「優しさの連鎖・アンドリュー・ワイエス展」への3件のフィードバック

  1. おはようございます。
    美術館で絵の鑑賞、いいですね💖

    小さな親切、思いやりが、広がってゆく社会が理想です!

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