ジョーク:映画監督

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ある日、私はスタンリーにこう言った。

「君にひとつジョークがあるんだ……君は死んだ」

すると彼は、
「面白くない」
と言った。

私は、
「まあ最後まで聞いてよ。スティーヴン・スピルバーグも死んだんだ」
と言った。

するとスタンリーは、
「スティーヴンも死んだのか。それなら面白い」
と言った。

そこで私は話を続けた。

「君は死んで天国にいる。そしてスティーヴン・スピルバーグも死んで、天国の門で大天使ガブリエルに迎えられる。

ガブリエルが言うんだ。

『神様はあなたの映画をずいぶん気に入っていましてね。天国では何不自由なく過ごしてもらいたいとおっしゃっています。何か欲しいものがあったら、何でも私に言ってください』

するとスティーヴンが言う。

『実は、ずっとスタンリー・キューブリックに会いたかったんです。会わせてもらえませんか?』

ガブリエルは彼を見て言う。

『スティーヴン、何でも頼めるというのに、どうしてよりによってそれなんです? スタンリーが人と会いたがらないのは、あなたも知っているでしょう』

スティーヴンは言う。

『でも、欲しいものがあったら何でも言ってくれって……』

ガブリエルは答える。

『本当に申し訳ありません。それだけは無理なんです』

それからガブリエルがスティーヴンに天国を案内していると、軍用ジャケットを着て、ひげを生やし、自転車に乗っている男が見えた。

スティーヴンが叫ぶ。

『あっ! 見てください! あそこにいるの、スタンリー・キューブリックじゃないですか! ちょっと止めて、挨拶するだけでもダメですか?』

するとガブリエルはスティーヴンを脇に引っ張って、小声で言った。

『あれはスタンリー・キューブリックじゃありません。

あれは神様です。――自分をスタンリー・キューブリックだと思い込んでいるんです。

――スタンリーは、このジョークを気に入ったそうです。

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ちなみに、スタンリー・キューブリックは、映画史上もっとも重要な監督の一人とされ、有名な作品を挙げると、『2001年宇宙の旅』、『時計じかけのオレンジ』、『シャイニング』、『フルメタル・ジャケット』など。「完璧主義者」「非常にこだわりの強い監督」としても有名でした。

スピルバーグが天国で「キューブリックに会いたい」と頼むほどの伝説的な映画監督なんです。

ちなみに、キューブリックとSteven Spielbergスティーヴン・スピルバーグには実際に交流がありました。キューブリックが長年温めていた映画企画『A.I.』は、彼の死後、スピルバーグが監督して2001年に完成させています。

この背景を知ると、先ほどのジョーク、かなり味わい深い話なんです♪

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「ジョーク:映画監督」への1件のフィードバック

  1. おはようございます。個人的には、スピルバーグの映画はわかりやすいですが、キューブリックの映画はすぐにはわかりにくいですね☆

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